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諸々記録用

キングダムに浸かる

7月半ば頃からでしょうかね。漫画『キングダム』を読み始めました。

先にキングダムに触れた身内やお友達から推されていたのもあり、ずっと気になっていた作品でした。今年の夏には実写映画第3弾が公開されるらしいし、それまでにひとまず映画前2作を観て、原作も今回映画でやるところまで追いついておこうかな~と軽い気持ちで手を出したところ、あまりの面白さに夢中で読み進める夏を過ごしています。

 

面白いですね、キングダム。漫画も映画も面白いです。

原作のどこそこが面白かった!とか、あのキャラクターのここが好き!なんて話もしたいですが、ひとまず今回は映画最新作『キングダム 運命の炎』の感想をメインに書くことにします。

 

※以下、ネタバレも含みます。

 

kingdom-the-movie.jp

 

映画の内容としては、原作漫画8巻の「紫夏編」と10巻からの「馬陽の戦い」の部分が描かれているのですが、

原作では独立しているそれぞれの話を、映画では隣国趙との「馬陽の戦い」を本筋に、吉沢亮さん演じる秦王 嬴政の過去の物語である「紫夏編」はその中で出陣前の秦軍総大将、大沢たかおさん演じる王騎将軍に嬴政が語る、という形で映画前半のメインストーリーとなるよう、組み立てなおして描かれています。

 

前半「紫夏編」ではやっぱり紫夏を演じた杏さんが圧巻でした。

まず原作の紫夏にめちゃくちゃ似てる。強くて凛々しくて、包み込むような優しさで光を与えてくれる人、という役柄がぴったりでした。

亜門役の浅利陽介さんもよかったー!

 

ただ、この「紫夏編」は本来、政の幼少期のお話なので、吉沢亮さんがそのまま演じられているのには少し違和感があり…まだほんの小さな子供だった政が敵国での長い人質生活で一切の感情、感覚を失ってしまったことに紫夏が愕然としたように、見た目が大人なのと子供なのでは見る側の感じ方も違ってくるのでは?と思ったりもしました。でも馬車の戦闘シーンに子役を巻き込むのは危険だなーとも思いつつ。

 

後半、というか映画全体を通してやっぱり圧倒的な存在感を放っていたのは大沢たかおさんの王騎将軍!

映画1作目の頃からこちらの予想を上回る王騎将軍を演じられていましたが、回を重ねるごとに体格もさらに王騎将軍そのものになってて、要潤さん演じる謄とのくすっと笑えるやりとりも見られてよかったです。王騎将軍と副官謄の関係がとても好きなので!

 

主人公信が敵将馮忌の首を取りに行く瞬間、干央の「殿の飛矢が届くぞ」は映画でもめちゃ良シーンでした…このシーンが一番好き…

 

先に原作を読んでいたので、今回のパートはどう考えても一本の映画では終わらないだろうとは思っていたのですが、「多分このあたりで終わりだろうな」と考えていた部分でやっぱり続編に持ち越しでした。でもじっくり描いてほしい部分なので、時間がかかってもいいので後編を楽しみに待ちたいです。

 

キングダムの実写は配役がとにかく秀逸だな~と思うばかりです。みんな原作のイメージにぴったり。今回びっくりしたのは渕さんと竜川ですね。似すぎ!公開までキャストが明かされなかった龐煖もなるほどな~!と個人的にはわりと納得の配役です。

 

そんな中残念だった感想を一点…李牧ですよね。

何なんでしょう、一人だけコスプレ感がすごくてどうしてしまったの!?という感想しか浮かびませんでした。話し方も変に白々しいというか、悪い意味で漫画の実写化感が出ていてなんか浮いてる気がしてしまって。小栗旬さんに恨みはないです。ごめんなさい。今回は顔出し程度の登場でしたので、続編に期待します!

 

実写映画はどこまで制作されるのでしょうか。馬陽の戦いの続編はほぼ間違いなくあると思いますが、漫画でもこの馬陽が一区切りのタイミングなので、ここで一旦終わりなんでしょうか。私としては北村一輝さんが桓騎将軍役で登場するのを何としても見たいので(絶対に出るみたいな言い方)山陽攻略戦、合従軍あたりまでは映画で観たいなあなんて思っています。

合従軍までやったらその他の邦画が手薄になるほどオールスターなキャストを集めることになりかねないですが、そこをどうにかお願いします日本映画界。